開発ヒストリー

伊藤園「お〜いお茶」が30年もトップシェアを維持できている理由

 緑茶飲料市場で約35%のトップシェアを誇る伊藤園の「お~いお茶」。定番商品としてすっかりおなじみの存在だが、味や香りに磨きを掛けるため、毎年のように商品改良が行われていることはあまり知られていない。トップブランドの地位は、登場時から積み重ねてきた不断の技術革新が支えている。

発売30周年の重圧

 「これならいけるだろう。何とか間に合ったな」 昨年12月下旬、静岡県牧之原市にある伊藤園の中央研究所でサンプル品を試飲した原口康弘開発二部第二課課長の言葉に、周囲の開発メンバーは安堵(あんど)の表情を浮かべた。

 その1カ月後、「お~いお茶」は桜の花びらをあしらった期間限定パッケージで新登場した。香り成分を従来の1.5倍に増やし、より香り豊かになったほか、味もまろやかさを増した。

 伊藤園が世界初の緑茶飲料として「お~いお茶」の前身である「缶入り煎茶(せんちゃ)」を発売したのは昭和60年。今年はちょうど30周年にあたり、新商品は記念商品と位置づけられていた。

会員限定記事会員サービス詳細