幕末に尊皇攘夷(じょうい)を掲げ、倒幕運動の先駆けとなった「天誅(てんちゅう)組」などを紹介する特別展「明治維新と富田林~最新式洋式銃と天誅組」が富田林市の市立寺内町センターで開かれている。日本で最初に実戦使用されたという最新式洋式銃「ゲベール銃」などを展示している。
市教委によると、天誅組には、富田林周辺の南河内勢が多数参加し、軍団として成立。奈良県側の五條代官所を襲撃したが、その後は迎撃されて大きな被害を受け、敗走。最終的には壊滅した。
現在放映中のNHK大河ドラマ『花燃ゆ』にも登場する吉田松陰は、ペリーの黒船来航直前、市内の寺内町にあった天誅組の志士宅に逗留(とうりゅう)したとされる。
ゲベール銃は、天誅組が代官所襲撃の際に使用したとされる。特別展では、堺鉄砲研究会の協力でゲベール銃をはじめ、鉄砲伝来期の貴重な銃なども紹介している。
4月30日まで。入場無料。問い合わせは市教委文化財課(電)0721・25・1000。