国宝・善水寺で秘仏公開 4月19日から、開創1300年を記念 滋賀

 湖南三山の一つで国宝の古刹(こさつ)・善水寺(湖南市岩根)の本尊「木造薬師如来座像(薬師瑠璃光如来)」が、4月19日から6月14日まで特別公開される。平安時代初期の制作とみられる国重要文化財で、通常は開帳されていない「秘仏」。同寺院は今年を開創1300年とし、本尊の公開を決めた。

 善水寺は、奈良時代の和銅年間(708~715年)の開創とされ、室町時代に再建された本堂が国宝。戦国時代に織田信長の比叡山焼き打ちに伴い、同寺院も諸堂が焼失する中、本堂は火災を免れ、本尊の薬師如来も難を逃れた。

 薬師如来はヒノキの一木造で、高さ102センチ。胎内に残された「願文(がんもん)」から、平安初期の正暦4(993)年の制作とみられる。開帳時期は決まっておらず、本堂で前回公開されたのは平成13年で、このときは52年ぶりの開帳だった。17~18年には、京都などで開かれた展覧会で公開された。

 同寺院では、和銅年間の最終年から数えて今年を開創1300年と定め、記念行事として本尊を公開。また、檜皮(ひわだ)ぶきの本堂が昭和50年に修復されて以降、傷みが進んでふき替え時期を迎えていることから、併せて拝観者に改修費用の協力を呼びかける。

 期間中の拝観料は大人700円、中高生300円、小学生100円。本堂内には薬師如来のほか、木造四天王立像4体など貴重な仏像が多数安置されている。

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