伊藤園がトクホのウーロン茶、4月に投入…飲料各社強化で競争激化

 飲料大手の伊藤園が、低価格の特定保健用食品(トクホ)のウーロン茶を4月中旬に発売することが18日、わかった。500ミリリットル当たり150円(税別、ペットボトル入り)と、一般のウーロン茶とほぼ匹敵する価格を実現する。新商品を主力商品に据え、ウーロン茶国内トップのサントリー食品インターナショナルを追撃する。

 伊藤園は、トクホの「カテキン烏龍茶」(350ミリリットル)を約160円で販売している。新商品は、500ミリリットルに容量を拡大したうえで価格を引き下げる。

 新商品は脂肪の吸収を抑えるほか、苦みなどを少なくし、飲み続けやすくしている。また「鉄観音」「黄金桂」など希少茶葉を使うなど味にもこだわった。

 ウーロン茶については今年、飲料メーカー各社が相次いで戦略商品を発売する計画だ。国内で5割を超えるシェアトップのサントリーは平成18年に発売したトクホの「黒烏龍茶」を9年ぶりに刷新する。渋みを軽減したさっぱりとした味わいにし、ボトルも細身にしたスタイリッシュなデザインに切り替えるという。さらに、日本コカ・コーラ、ポッカサッポロフード&ビバレッジは、国産茶葉のみを使ったウーロン茶をそれぞれ発売する。これまではウーロン茶の茶葉の原産地は中国や台湾が中心だったが、国産に切り替えることで消費者に食の安全面をアピールする狙いだ。

 各社がウーロン茶を相次いで発売するのは消費者の健康志向の高まりで、無糖系飲料のニーズが拡大しているためだ。昨年、緑茶飲料がトクホ商品の発売などで活性化したこともあり、各社は低迷する市場に戦略商品を投入し、拡販を目指している。