兵庫・姫路市で過去のニュース映像をデジタル化し公開

 昭和初期以降の姫路市内の様子を収めたテレビのニュース番組など過去の映像資料をデジタル化し、公開するサービス「姫路市映像アーカイブス」が同市本町の城内図書館で始まった。さまざまな行事やまちの発展の様子、市民生活を時代ごとに切り取った映像を通して、市の歩みを振り返ることができる。

 公開が始まったのは、昭和31年以降に制作されたNHKニュース番組や、市の広報のため撮影された映像などを素材に編集した映像58点。

 昭和4年に撮影・放映された「灘のけんか祭り」など昭和初期の風景や、昭和34年の姫路城の「昭和の大修理」での立柱式、41年の姫路大博覧会、52年の夏の全国高校野球大会での東洋大姫路高校の初優勝などのニュース映像を、モニター画面を直接タッチして操作しながら視聴できる。

 4月からは学校授業でも利用してもらおうと、映像資料を収めたノートパソコンを小中学校に貸し出す取り組みも始める。今後、映像は追加される予定で、同図書館の担当者は「普段スマートフォンやタブレットなどで動画を見る機会のない年配の方々が興味をもって利用されている。思い出を振り返ったり、姫路が歩んできた歴史を知るために利用してほしい」と話している。

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