「住民投票用紙の記入の方法」と題し、「反対に◯を記入し、島民の誇りを住民投票で示そう!」と記している。
何を根拠にしているか定かではないが、こんな横断幕も掲げられていた。
「自衛隊基地ができたら米軍もやって来る!」
反対派議員の一人も産経新聞の取材に同じような主張をしたため、その根拠を聞いたが、まったく要領を得なかった。
そもそも与那国町に配備する沿岸監視隊は地上レーダーで数十キロ先までの海・空域を警戒する部隊に過ぎない。駐屯地の面積も小さく、そこを米軍が活用するメリットは見いだしにくい。
反対派があえて米軍を持ち出したのは、昨年11月の県知事選と12月の衆院選の「余勢を駆るためだ」(町幹部)との見方がある。
知事選では米軍普天間飛行場(同県宜野湾(ぎのわん)市)の名護市辺野古移設に反対する翁長雄志(おなが・たけし)氏が勝利した。衆院選でも翁長氏と連携する候補者が全4選挙区で勝利を収めた。