ビジネス解読

人工知能=AI開発 ゲイツ氏も「危険」 過熱する「AIは人類を滅ぼすか」論争

 英の有名な発明家、クライブ・シンクレア氏(74)もBBCに「人を凌駕(りょうが)する知性を持つ機械と競争し、人類が生き残るのは困難だ」と述べている。

自社を強くアピール

 一連の専門家の発言をみると、米人工知能学会の重鎮とはいえ、ホロビッツ氏の主張の旗色は悪い。欧米メディアは、MSRを率いるホロビッツ氏がAI擁護論を展開する背景について、MSが昨年4月、AIを使ったスマートフォン向けの音声会話対応アシスタント機能「コルタナ」を発表し、この分野で先行する米アップルやグーグルに追い付いたことが理由だと分析している。

 実際、ホロビッツ氏はBBCなどに「MSRの人材や資源の4分の1をAIの開発に振り向けた」と明かし、「MSのコルタナとアップルのSiri(シリ)、グーグルのグーグル・ナウは最高の知能を持つ音声アシスタントの座を競い合っており、この競争は今後、さらに過熱する」と自社などによるAI開発競争を強くアピールしている。

 MSRは昨年7月、あらゆる物体を視覚的に認識することを可能にするAIの研究プロジェクト「プロジェクト・アダム」の成果を発表。コルタナでステージ上の犬を撮影し、正しい犬種を画面に表示するデモンストレーションを行った。MSはグーグルの同種のプロジェクトに比べ、約2倍の確度で画像認識が可能だと強調する。