日本の議論

「俺と父親どっちが大事なんだ!」暴言、無視、「ジョージ・美佳離婚騒動」で顕在化「モラハラ」の深刻さ

 女優の三船美佳さんと歌手の高橋ジョージさん夫妻の離婚問題をめぐり、一部で高橋さんによる「モラルハラスメント(モラハラ)」が離婚理由と報道された。高橋さんはモラハラを否定。三船さんは裁判中であることを理由に具体的な離婚理由には言及していないが、「おしどり夫婦」の離婚問題で一気にモラハラへの注目は高まった。夫婦間などで「嫌がらせ」を行うモラハラはここ数年で認知が広がっているが、被害者が責任を背負い込み、被害を訴えられないケースもあるという。

通常得られる権利を許されない絶望感

 カナダ在住の太田智子さん(42)は2001年にカナダ人の夫と結婚し、3カ月後から夫の態度に苦しめられてきた。妊娠中に体調を崩してもなかなか病院に行かせてもらえず、日本にいる父親の余命宣告を聞いて一時帰国を希望した際には、「だんなと父親どちらが大事なのか?」「おれのことをないがしろにしている」などと責められた。

 反対を押し切って日本に戻ると、夫は太田さんからの連絡を無視。父親の死去や出産を伝えても、何の反応もなかったという。

 夫からは友人と会うことを禁じられ、教わった通りに作った料理を「こんなの料理じゃない」と怒られたこともあった。子供の国籍取得や太田さんの永住許可などの手続きにも非協力的で、太田さんは「人として、妻として、母親として、通常得られる権利を得ることが許されない絶望感でいっぱいだった」と振り返る。

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