日本の議論

「俺と父親どっちが大事なんだ!」暴言、無視、「ジョージ・美佳離婚騒動」で顕在化「モラハラ」の深刻さ

加害者は「絶対に自分が正しい」、被害者は「自分が悪い」と

 無視や暴言といった言葉や態度で相手を傷つけるモラハラ。NPO法人「結婚生活カウンセリング協会」(横浜市神奈川区)によると、5年ほど前から広く認知されるようになった。

 同協会の結婚生活コンサルタント、大塚ガクさん(43)は「以前は『価値観の不一致』とされていた事例の半数はモラハラにあたるのではないか」と指摘。寄せられる相談に占める割合も4、5年前は3割程度だったが、現在は半数を占めるという。

 暴力などと違って被害が目に見えづらいモラハラは、夫婦げんかとの区別が難しい。モラハラと判断する基準の一つが、暴言などの嫌がらせが行われる頻度だ。大塚さんは「日常的に繰り返され、今日は機嫌が良いと思う日でも態度が急変する場合などはモラハラを疑うことができる」と話す。

 さらに、モラハラの認知を難しくさせる原因の一つに加害者、被害者の意識がある。太田さんは「被害者、加害者ともに『モラハラをしている』『モラハラをされている』という意識が自覚が最初はない」と指摘する。

 同協会によると、モラハラ加害者は「自分が絶対に正しい」という視点から相手を非難する傾向があり、どんな理由を持ち出しても自分の考えを正当化しがちだという。そのため、言動をコロコロ変えたり、話し合いでも自分に都合の悪い部分は「知らない」「忘れた」とごまかしたりするという。

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