--反対ではないということか
「反対というわけじゃなく、先ほど言った通り冒頭から6行目に至るまでのテロ行為というものに対しての非難というものは同感であると。そうではなく、やはり後段の部分に対して、やはり足りない部分があるのではないかと。賛成はしかねると。その文言は、提案としてはこちらから出させていただいている」
(山本氏は記者とのやり取りを終え、カメラに向かって話し出す)
「こういう理由があったとしても、テロ決議に反対したということは『あいつはテロリストだ』という話になっていくのだろうが、これはすごい大事な部分だ。テロ資金の規正法とか、先の国会でもいくつかテロに関連する法律がドンドンあがっていったが、それに僕は反対した。テロってすごい。水戸黄門の印籠みたいに、これを出したら『お前ら黙れ』となるが、もちろんテロ行為は許せないし、そのことに対しては、もちろん非難することも重要であり、そうならないような対策をするべきだが、テロという名のもとに、やはり国をコントロールしやすくなるような法律づくりがもう裏で始まっているということだ。これはすべてリンクしていることというふうに考えないと、本当にドンドン首しまっていくし、表現の自由なんて、とてもじゃないけど守れないなあということだ」
「僕が今日席を立ったということだけでも、議場の中はちょっと、『なんなんだ-』みたいな非難の声とか挙がっていた。でも結局、昨日出された法案(決議案)というのは与党からのものだ。結局、与党を応援という…、だからそういう不都合なこと、この事件に関する検証であったりとか、イラク戦争にさかのぼっての検証、総括というのはやりたいわけではないから。その文言を入れたくないのだ。だとしたら、いったい何のための決議なんだって話だ。本当にテロをなくそうとしているのか、と」