東京都豊島区の大正大で1月、同大の男性非常勤講師(55)が全裸になった問題。大学側の調査で、同大の女子学生(21)が男性講師と口論の末に「信じてほしいなら脱いで」などと要求し、男性講師が律義にも応じていたことが明らかになった。警視庁は男性講師の行為が公然わいせつ容疑に当たる可能性もあるとみて調べていたが、立件は見送られる見通しだ。その判断の根拠は-。
「不審者か」 ツイッター上は“炎上”
1月8日夕方、短文投稿サイト「ツイッター」で一枚の写真がユーザーをにぎわした。写っていたのは、白昼の大学キャンパスで一糸まとわぬ姿で立ち尽くす男性。背中を少し丸め、申し訳なさそうに下半身を両手で隠している。近くでは、スーツ姿の男性2人が慌てた様子で全裸の男性に何事かを話しかけている。
この写真はネット上にあっという間に拡散され、ツイッター上は炎上騒ぎになった。「大学キャンパスに犯罪者か」「怖すぎて大学行けない」などと投稿が相次いだ。写真の投稿から間もなく、男性は大学の職員に保護された。
大学側は迅速に対応。その日のうちにホームページ(HP)上で、男性は同大に勤務する55歳の男性非常勤講師で、すでに辞表を受理したことを明かした。