2号機で失敗の「氷の壁」、3号機では採用せず 5日からセメント投入、福島第1原発のトレンチ

 東京電力は4日、福島第1原発3号機近くの海側トレンチ(地下道)にたまっている汚染水を取り除くため、セメントを投入する工事を5日から始めることを明らかにした。2号機付近のトレンチで止水のため実施した「氷の壁」は失敗しており、3号機では採用しない。ただ、止水せずにトレンチを完全に埋められるかは不安視されている。(原子力取材班)

 3号機タービン建屋付近の海側トレンチには、現在約6000トンの汚染水がたまっている。海に近く海洋流出の危険性があるため、原子力規制委員会は「最大のリスク」と位置付け、早期の除去を要請している。

 先行して昨年4月から始まった2号機の工事では当初、タービン建屋とトレンチの接合部を、凍結管を通して周囲の水を凍らせる「氷の壁」で遮断し、トレンチ内の汚染水を抜き取る工法を用いた。

 しかし、想定より温度が下がらず、止水材を投入して未凍結部分を間詰めする工法も試みたが、うまく凍らず断念し、凍結止水を維持したまま、セメントを投入する工法に変更した。

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