中国トンデモ事件簿

銀行もパクる中国 ニセ銀行摘発 制服姿ニセ行員まで配置…ネットも衝撃「俺がニセ交番開いて詐欺師捕まえる」

 「明日、俺は中央人民政府を開く。君たち国会議員になりたいか?この政府は公平公正な公開選挙を実施する」。このきわどい書き込みも削除されないまま残っていた。

 さらに事件の続報が、ネット民たちの怒りの矛先を行政に向けさせた。ニセ銀行設立後間もなく、市民が関係機関に通報していたことが発覚したのだ。当時、地元の行政機関や警察、中国人民銀行(中央銀行)の現地支店などが調査にあたったものの、行政機関が名称変更を命じただけでその他は対策を一切とらなかったという。これで行政の監督部門や警察、政府への批判に火が付いた。

 「後ろ盾を持つ人間がニセ銀行をつくったんだ。言わずもがなだ」

 「預金者の損失は関係部門の職員が賠償しろ。そして汚職で収監しろ」

 「市幹部にも絶対に内通者がいる」

シャドーバンキングの構図と相似

 今回のニセ銀行事件は、大手行の店舗を模倣した特異性から注目されたが、非合法に集めた資金を運用する闇金融自体は、中国国内に蔓延しているとされる。

 中国では、金融当局が把握していない銀行の財テク商品などの「影の銀行(シャドーバンキング)」のデフォルト(債務不履行)の多発が懸念されている。シャドーバンキングが膨らんだのは、高い物価上昇率と抑制された銀行金利を背景に、行き場を失ったチャイナ・マネーが高金利の金融商品に流れたからだ。その一部が闇金融に流れていても不思議ではない。そして、シャドーバンキングも闇金融も、頼みの綱だった不動産の市況悪化に直面している。

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