スマートフォンシェアで米アップル、韓国サムスンに続く世界3位に急成長した中国のデジタル機器メーカー「小米科技(シャオミ)」のパクリ体質を懸念する声が高まっている。昨年暮れに発売した空気清浄機「小米空気浄化器」が日本の家電ベンチャー、バルミューダ(東京都武蔵野市)の「Air Engine」にウリ二つで、同社が提訴を検討。シャオミはスマホで進出したばかりのインド市場でもエリクソン(スウェーデン)の特許を侵害したとして、昨年末に一部商品の販売を差し止められている。先進的イメージで躍進するシャオミだが、やはり中国市場に根付いたDNAは変えられないのか。
外観、構造すべて酷似 開発者が同じ!?
「あまりに似ているので困惑している」
昨年12月10日、バルミューダの寺田玄最高経営責任者(CEO)個人が中国語でこう声明を発した。シャオミの生活家電分野として初めての製品となる小米空気浄化器の市場投入を発表した翌日のことだ。
発表されたシャオミの新製品をネットで見た瞬間、その酷似ぶりに「驚愕した」と寺田氏が言う通り、一般的な空気清浄機に比べスリムな縦型の外観は、サイズも含め、バルミューダのAir Engineと一見して区別がつかない。