関電、美浜3号機再稼働の方向で調整 40年超の1・2号機は廃炉の見通し

 関西電力が美浜原発3号機(福井県)を再稼働させるために、近く新規制基準に基づく安全審査を原子力規制委員会に申請する方向で調整に入ったことが31日、分かった。一方、運転開始から40年以上が経過した美浜原発1、2号機(同)については、廃炉にする見通しだ。

 美浜3号機は平成16年8月に起きた蒸気噴出事故で、発電再開までの約2年5カ月間、停止していた。発電能力は出力82・6万キロワットと1号機(出力34万キロワット)や2号機(出力50万キロワット)より大きい。関電は3号機の事故後、設備改良や人員配置などの安全対策に投資しており、効果や収益性などを含めて再稼働が適当との判断に至ったもようだ。

 美浜原発については、規制委による想定される最大の地震の揺れや津波などの審議や敷地内の破砕帯(断層)が活断層かどうかについての調査が進んでおらず、安全審査が長期化する可能性が高いため申請を急ぐ必要がある。

 美浜3号機は昭和51年の運転開始から38年を超えている。原子炉等規制法は原発の運転期間を原則40年と定めているが、規制委が認めた場合、1回に限り最長20年の運転を延長できる。

会員限定記事会員サービス詳細