イースター島の先住民を滅ぼしたのは、人ではなかった…遺跡調査から判明

 イースター島から住民が消えた学説のひとつが、新たな発見によって裏づけられた。ラパ・ヌイ(イースター島の現地語名)のポリネシア系住民は、環境条件による危機に直面していた。ヨーロッパ人の病気がやって来たのは、その後のことだった。

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雑誌『PNAS』(Proceedings of the National Academy of Sciences)で発表されたばかりのある研究が、イースター島として知られている島、ラパ・ヌイの先住民の消滅をもたらした要因についての学説を提示している。

ニュージーランドのオークランド大学の人類学教授、セイン・ラディフォギッド率いる研究チームによると、わずか63平方キロメートルの大きさの島から住民が消えたのを決定づけたのは、過酷な環境条件だった。南太平洋のこの島に住んでいたポリネシア系先住民は、新しく収集された情報によると、ヨーロッパ人の到来より前にすでに消滅への道をたどっていたようだ。

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