産経抄

オイコノミコス 1月28日

 ▼新政権はEUに対して、緊縮策の見直しや債務削減について、協議に入る。もっとも、EU側がすんなり受け入れるとはとても思えない。「貧困層への電気の無料提供」など、「バラマキ」政策の実現性にも大きな疑問符がつく。さらなる危機に突き進み、世界経済の混乱という悪夢の再来はごめんである。

 ▼クセノフォンは『オイコノミコス』のなかで、家政を脅かす「悪習」として、情欲や飲酒とともに、大きすぎる野心も挙げている。まさに、現代の資本主義が抱える問題点を指摘している。西欧文明の源となった英知が生かされていないとは、何とももったいない。

会員限定記事会員サービス詳細