正論

蛮行は日本の生き様への挑戦だ

 イスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」による日本人人質事件で、湯川遥菜(はるな)さんとされる男性の写った写真がネット上に投稿された。殺害が事実とすれば、罪のない日本の同胞への無慈悲な行為はおよそイスラムの名に値しない、許し難き蛮行だ。

反テロへの連帯と団結を

 そもそも今回の犯行は中東のスタンダードに照らしても異常だった。日本を「十字軍」に含めたり、巨額の身代金を期限付きで要求するごときは、ロジックを欠いた「言いがかり」に過ぎない。

 これまで日本は中東地域の平和と民生安定のため、非軍事的手段を通じて、一貫して国造りへの協力と人道支援を続けてきた。

 今回の事件は人質の2人だけでなく、日本人全体、ひいては戦後70年間に生まれ変わった日本という民主国家の生き様そのものに対する挑戦ともいえるだろう。されば、今われわれに必要なことは犠牲となった同胞への連帯と、テロに強く反対する国民全体の団結を示すことである。

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