古事記の世界を楽しく体験してもらおうと、奈良市の県新公会堂で24日、「古事記のまつり」(県主催)が開かれた。
訪れた人たちは古事記の一節を朗読する「古事記朗唱大会」や、古事記の名場面をイラストで紹介する「なら記紀・万葉 古事記かるた」を使った「こども古事記かるた大会」で、古事記の世界に親しんでいた。
古事記朗唱大会は、古事記の一節を詩吟調や演歌調など自由なスタイルで朗読するイベント。保育園児から80代のお年寄りまで106人が参加。コーラスやギター伴奏などによる朗読もあり、それぞれ工夫を凝らして古事記の一節を詠んでいた。
最年少の西大和保育園(河合町)の園児らは、古代衣装に身を包み、須佐之男(すさのお)が八俣の大蛇を退治する場面を元気よく声を合わせて暗唱し、会場から大きな拍手が送られた。
小野礼愛ちゃん(5)は「緊張したけど上手にできた。楽しかった」と話していた。