関西の議論

迫る「Xデー」、大阪駅に殺到する!?「葬式鉄」…豪華寝台特急3月ラストラン 一部の〝暴走〟どう食い止めるか

 20年11月には神奈川県の東海道線踏切で、踏切内に倒れた三脚を直そうした男性が列車と接触し、死亡する事故が発生。東京と茨城方面を結ぶJR常磐線で「207系」電車が引退した21年12月には、カメラを構えたファンが2度も線路に近づき、列車が緊急停止している。

 大阪府柏原市のJR関西線では22年2月、お座敷列車「あすか」を目当てに鉄道ファンが線路に立ち入ったため運行を一時見合わせ、上下計45本に運休や遅れが出る事態を招いた。

 鉄道会社も不測の事態を防ごうと対策に乗り出している。大阪府島本町のJR山崎駅に近い通称「サントリーカーブ」は全国有数の撮影スポットだったが、ファンの立ち入りが相次いだため、JR西は20年にフェンスを設置。JR東日本によると、茨城県内のJR水郡線で昨年12月、全線開通80周年を記念したSL列車が運行された際には、沿線のほとんどの踏切に警備員や社員を配置して警戒に当たったという。

 鉄道ファン人口は実に200万人ともいわれる。迷惑行為に及ぶファンはごく一部に過ぎないが、今後もトラブルや事故が相次げば、最悪の場合、駅ホームでの撮影に制限がかかったり、イベント列車の運行がなくなったりするかもしれない。自分で自分の首を絞めることになりかねない。

 鉄道愛好家でつくる「鉄道友の会」の大庭幸雄事務局長は「撮影時に事故が起きたら、この趣味は成り立たない。ファンとしても鉄道の安全を守るのが当然。お互いに気をつけて、鉄道会社に絶対迷惑をかけてはいけない」とファンによる自浄作用に期待している。