環境館のホタルの累代飼育を否定 板橋区が調査結果報告 東京

 板橋区は20日、老朽化などで今年度末に閉館する「ホタル生態環境館」(同区高島平)で進めてきたホタルの生態に関する調査結果をまとめ、区議会区民環境委員会に報告した。報告では、同館内で行われてきたとされていた25世代にわたるホタルの累代飼育を否定し、「ホタルは外部から人為的に持ち込まれた」などと結論づけた。

 同館では平成元年から、元飼育責任者の阿部宣男さん(59)が福島や栃木で譲り受けたホタルを継続的に飼育してきたとされる。だがホタルをDNA型鑑定した結果、西日本のホタルのDNA型に近いことが判明したという。区は同館で昨年1月に行った生息数の調査で、推定個体数を23匹と発表。館が主張していた約2万匹と大きく異なったことから、調査していた。

 一方、阿部さんは「24世代までは間違いなく累代飼育していた」と反論した。

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