伊勢崎小6転落死 市教委が調査結果公表「いじめの可能性低い」 群馬

 伊勢崎市のアパートで昨年12月、小学6年の男子児童(12)が転落死した問題で、伊勢崎市教育委員会は19日、「学校でのいじめを示す事実は見つからなかった」とする調査結果を公表した。徳江基行教育長は「学校に起因するいじめによる自殺の可能性は極めて低い」と説明したが、男児の母親は市教委の説明に対し「自殺か事故かは半々だと思う」とし、納得していない様子だという。(大橋拓史)

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 市教委は男児が転落死した昨年12月1日の翌日から調査を開始。全校生徒453人に対するアンケート、担任を含む教職員9人と男児と親しかった同じクラスの児童5人に対する聞き取りを行った。

 調査の結果、(1)男児の遺書はなく、自殺する理由も見当たらない(2)男児に長期の欠席はなく、不登校の状況は見当たらない(3)アンケートの中にもいじめを示す回答はなかった-などとして、「いじめを示す事実は見つからなかった」と結論付けた。

 一方、昨年11月にはサッカーボールをめぐるいさかいから同じクラスの児童4人とボールをぶつけたり相手を蹴ったりするトラブルが確認されたが、いじめに該当するものではなかったという。

 男児は一昨年の9月、フィリピンから来日したばかりで日本語が堪能でなく、同校の日本語教室にも通っていた。担当教員が休みのときは落ち着かない様子で、ノートに鉛筆で穴を開けたりすることもあった。

 また男児はアパート7階から転落したとみられているが、市教委によると、男児は昨年11月、家族に対し「7階から飛び降りたら痛いかな」などと自殺をほのめかすような発言をしていたことも確認したという。

 徳江教育長は「第三者委員会の設置も検討したが、できる限りの調査は尽くしたため、これで終了。ご家族には今後も丁寧に説明していきたい」と話した。

 男児は昨年12月1日午前7時45分ごろ、学校に登校するため中学3年の兄と一緒に自宅を出たが、「トイレに行く」と1人で引き返した。同8時5分ごろにアパート駐車場で倒れているところを発見され、死亡が確認された。

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