首相、対イスラム国に積極関与を表明 ヨルダンに120億円支援

 【アンマン=沢田大典】安倍晋三首相は18日午前(日本時間同日夕)、ヨルダンの首都アンマンでアブドラ国王と会談し、イスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」対策として120億円(約1億ドル)の円借款による財政支援を表明した。イスラム国の周辺国は難民流入に悩まされており、日本も積極関与し「テロとの戦い」に賛同する姿勢を示す。

 首相は会談で「世界で起きている過激主義の流れを止めなければならない」と述べ、約62万人のシリア難民を受け入れているヨルダンを評価。難民支援のため国際機関を通じ約33億円(2800万ドル)相当の無償資金援助を新たに行うことも明らかにした。

 ヨルダンはイスラエルと平和条約を結ぶなど欧米諸国と良好な関係にある。地理的にもイラクやシリアと国境を接し、イスラム国対策の最前線となっている。

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