「昭和」の青春

第18話 荒井由実《ひこうき雲》「自殺」した親友へ…歌詞と重なる体験に思い込め

 「大げさな言い方になりますが、この店に通うようになって向上心が芽生えました。もっとうまくなりたいって。夫と息子は無関心ですが、いいんじゃないか、と思っているようです。娘だけは自宅での練習を聴いてくれ、厳しい意見を言ってくれます」

 「きょうのステージを聴きましたが、十分上手じゃないですか」と、率直な感想を伝えると、「ありがとうございます。うれしいな。もっと頑張らないと」。小百合は10代の少女のような、はにかんだ顔をした。

 さて、2回目のステージだ。今度は知り合いの松山夫人に伴奏を頼み、長渕剛の《素顔》(85年)を歌い始めた。いい雰囲気だ。小百合の音楽活動に無関心という亭主だが、この姿を見たら、きっとほれ直すのではなかろうか。(桑原 聡) 

【フォーク酒場昭和】

●営業時間

午後6時~11時半(ステージは7時から)

●定休日

日曜、祭日

●住所

〒101-0047 東京都千代田区内神田3-22-10 ハチヤビルB1

●電話

03-3253-7970

●メール

info@showa.info

●ミュージックチャージ

1500円

●ステージ上のルール

演歌、軍歌、ヘヴィメタルは禁止

ステージでの練習は不可

1回のステージで2曲まで。客の数により2回目、3回目も可能

順番は入店の順

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