住民サービスの向上を目指し、生駒市と平群町が、公共施設の相互連携に関する協定を締結した。今年4月から、互いに同等の利用料金で体育施設を利用したり、互いの図書館で本を借りることなどができる。
両自治体では平成22年6月、平群町の「ウォーターパーク」と生駒市の「井出山体育施設屋内温水プール」の相互利用協定を締結。今回はこれをさらに拡大し、生駒市の井出山体育施設とむかいやま公園体育施設、平群町の中央公園体育施設と総合スポーツセンターも相互利用施設に加えた。また、平群町立図書館と生駒市内5カ所にある市立図書館などで互いに本を借りられるように。生駒市内の衛生施設「エコパーク21」では平群町の屎尿(しにょう)を処理し、生駒市民は平群野菊の里斎場(火葬場)の利用が可能になる。
協定書の調印式で生駒市の山下真市長は、「前回の協定でそれぞれのプールで利用者が増えたので、他分野での連携を協議してきた。これから人口減少するなか、余力のある公共施設を融通し合うのは合理的で画期的だ」と話し、平群町の岩崎万勉町長は「町だけでは住民サービスの維持向上は難しかった。大変ありがたい」と話していた。