世田谷一家殺害事件、捜査長期化のなぜ 「否定し難い初動ミス」

 日米双方の捜査当局などが保有する犯罪者の指紋データベースを互いに即時に照会できる「日米重大犯罪防止対処協定(PCSC協定)」に、解決への期待が寄せられている世田谷一家殺害事件だが、なぜ捜査はここまで長期化しているのか。事件は30日で発生から14年。原因について「初動捜査に問題があったという見方が根強くある」との指摘もあり、警視庁関係者は「残念ながら、否定はできない」と話している。

大量の遺留物

 「現場に大量に残されていた犯人の遺留品などの物証が、捜査本部内の雰囲気を楽観的にさせてしまったことは事実だ」。ある警視庁OBは、こう振り返る。

 人気テレビドラマで主役が着ていたものをまねたトレーナー、ジャンパー、帽子、マフラー、手袋、ヒップバック…。これらが、事件現場となった世田谷区上祖師谷の宮沢みきおさん=当時(44)=方に残されていた遺留品だ。さらに犯人の指紋、掌紋、血液といった身元特定に直結する有力な物証も豊富に残されていた。

会員限定記事会員サービス詳細