国民生活センターと全国の消費生活センターには、平成21年4月から26年9月末までに「危害・危険情報」が68件寄せられ、うち35件が熱傷などを負った危害情報だった。また、消費者事故の情報収集のため消費者庁と国民生活センターが共同事業として行っている「医療機関ネットワーク」にも22年12月から26年9月末までに2件の危害情報が寄せられた。
危害情報のうち、1カ月以上のけがは8件で、3週間から1カ月のけがが4件あった。医療機関ネットワークに寄せられた2件はいずれも軽傷だった。
また熱傷を負った部位は「顔面」が20件(55%)と半分以上を占め、次いで「手」が6件(16%)、「腕・肩」が5件(13%)だった。頭部2件、眼、首、腹部、胸部・背部もそれぞれ1件あった。
冷ます・かき混ぜる
昨年11月、電子レンジで豆乳を加熱した大分県の20代女性が、突沸で顔面をやけどした。
同センターで、9~10月に行った再現実験によると、出力1千ワットの電子レンジで、マグカップに入れた常温の豆乳280ミリリットルを加熱したところ、2分半~3分程度で突沸することがあった。耐熱グラスに入れたコーヒー150ミリリットルも同様に加熱したところ、1分半~2分で突沸するケースもあった。