課題山積の第3次安倍内閣 江渡氏への慰留かなわず

 安倍晋三首相は24日、第3次内閣を発足させ、憲法改正を視野に入れた長期安定政権に向け、再び歩みを進める。衆院選で与党の圧勝に導き、順風満帆な再出発を切ったかに見える首相だが、眼前には国内外の政治課題が山積している。首相は前途多難の荒波にどう立ち向かうのか。(峯匡孝)

 「デフレ脱却、社会保障改革、外交・安全保障の立て直し、どれも困難な道のりだ。賛否は大きく分かれ、激しい抵抗もある。しかし、今回の総選挙で国民から力強く背中を押していただいた。有言実行、政策実現に邁進(まいしん)する決意だ」

 24日夜、記者会見に臨んだ首相は第3次内閣の意気込みをこう語った。

 首相は景気を下支えする経済対策や平成27年度予算案の編成を円滑に進めるため、全閣僚を再任するつもりだった。衆院選で当選すれば、信任を得たことになるというのが理由だった。

 しかし、9月の内閣改造で防衛相兼安全保障法制担当相に起用した江渡(えと)聡徳(あきのり)氏の交代に踏み切った。

 首相は記者会見で「江渡氏から『法案審議に遅滞をもたらすことのないように』と強い辞意があり、残念だが、その意思を尊重することとした」と述べ、江渡氏が再任を辞退した経緯を明かした。