「データ改竄ない」国内最大臨床研究J-ADNI問題、東大第三者委が報告書 再始動へ

 第三者委の調査では、データセンターが「開始時間を修正してください」と医療機関に指示を出したケースなどについて検証。残っていた手書きのメモなどを調べた結果、「書き間違いだった」「間違えて終了時間を記載した」などと事前に医療機関側が認めていたケースが多く、「問題のある修正指示ではなかった」と結論付けた。

 また、心理検査の回答の正誤に関する修正指示も多かったが、これは「レンコン」を「ハス」と答えたり、胴体の太い蛇を「ツチノコ」としたケースなどをめぐって解釈が割れた結果と指摘。データセンターには責任者がおらず、アルバイトの職員らが独自のチェック体制を作らざるを得なかった状況に問題があったとした。

 厚労省によると、研究は東大の岩坪威(たけし)教授(神経病理学)を主任研究者として平成19年に開始。軽度のアルツハイマー病患者ら約600人を対象に3年間、記憶力と脳の働きの関連などを追跡調査し、新薬開発につなげる狙いだった。

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