日常のせりふで古事記など紹介 奈良町博物館で朗読劇

 奈良市の奈良町物語館で20日、朗読劇「やまと言の葉(ことのは)ものがたり&ヤマトタケル」の公開リハーサルが行われ、市民ら約30人の出演者が21日の本番に向けて真剣な表情で練習を披露した。

 劇は、姉妹2人を主人公に、古事記の編者の太安万侶(おおのやすまろ)が古事記や日本書紀の古代の世界に2人導いて、紹介するというファンタジーストーリー。三輪山や吉野山などの風景映像をバックに、県内を舞台にした古事記や日本書紀の話が現代語で演じられる。

 古事記などの内容を身近に感じてもらおうと、演劇やラジオドラマを中心に活躍する劇団「小町座」(西村智恵代表)が主催。リハーサルには小町座の俳優らとともに、7月に行われたオーディションで出演者に選ばれた7~74歳の市民を含む計約30人が参加した。小町座の劇作家、小野小町さんは「日常のせりふで古事記などを紹介したかった。ぜひ見てほしい」と話している。

 公演は同館で21日午後1時と4時からの2回。入場無料。問い合わせは小町座の羽原さん(電)090・5649・5431。

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