王将社長射殺1年

名物社長に思いはせ 事件一年、「風化してほしくない」

 渡辺社長は、「大東が最も大切にしていた」という客への感謝も口にした。「追悼餃子でたくさんのご支援をいただいたことが一番の支えになった。心から感謝している」と言葉を詰まらせた。

 一方、府警の山下史雄本部長はJR山科駅で、情報提供を呼びかける広報活動を終えた後、山科署捜査本部を訪問し、集まった捜査員に訓示。事件を「社会に大きな不安を与えた前例のない凶悪事件で、今後も府警の最重要課題」とし、捜査員を「犯人を絶対に検挙するという執念を燃やし、捜査本部が一丸となってもらいたい。一日も早く解決することで、府民の不安とご遺族の無念を晴らしてほしい」と激励した。

 捜査本部は事件に関する情報提供を呼びかけている。情報提供は捜査本部(フリーダイヤル0120・08・9110)または山科署(電075・575・0110)。府警のホームページでも受け付けている。

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