災害時に開設中の避難所の情報を伝えるスマートフォン用アプリ「避難所マップ」を、兵庫県西宮市の会社員、林拓真さん(39)と、同市のソフトウエア開発業、竹中章洋さん(39)が開発した。防災情報などを発信する地元エフエム局「さくらFM」が協力。アプリはダウンロード不要で、同局のホームページから見ることができる。
アプリはもともと今年3月、林さんが実行委員を務めるバルイベントのときに、営業中の店の情報を提供する地図アプリを竹中さんが開発。今年8月の大型台風で、同市でも2週連続で多くの避難所が開設されたことから、リアルタイムで地図に情報を反映できるアプリの機能を防災や減災に生かそうと、避難所バージョンにアレンジした。
アプリには、市内の全139避難所の位置と電話番号を掲載。市からさくらFMに届く避難所開設状況の情報をもとに、開設中の避難所を指す矢印が灰色から青色に変わる。
2人は「緊急時の適切な避難所判断のために活用するのはもちろん、日常の防災意識の向上にも役立ててほしい。アプリが防災や減災に役立てば」と話している。