衆院選2014

王国健在、自民5議席 茨城

 衆院選と県議選、大子町長選、笠間、坂東、稲敷各市議選は14日、一斉に投票が行われ、即日開票された。衆院選では自民党が県内7選挙区のうち5選挙区で議席を獲得、残る2選挙区でも比例代表で復活当選を決め保守王国健在を見せつけた。民主党は選挙区で1議席しか獲得できず振るわなかった。選挙区の投票率は55・24%で前回58・85%を下回り、県議選とのダブル選挙の効果はみられなかった。

                   ◇

 ■1区 「県都決戦」、田所氏が圧倒

 1区は自民党前職の田所嘉徳氏(60)が、民主党元職の福島伸享氏(44)と共産党新人の大内久美子氏(65)を圧倒し、堂々の再選を果たした。

 県議選とダブル選挙となった今回の選挙戦で、田所氏は自民党の県議選公認候補との共闘で大票田の県都・水戸市にくまなく浸透。地元の筑西市を拠点に県西地域でも着実に票を固め、公明党支持層も取り込んだ。街頭演説では地方発の政策の実現など、地方創生の必要性を強調。閣僚経験者ら自民党の大物議員も駆けつけて後押しした。

 当選確実の一報を受けて水戸市白梅の選挙事務所に現れた田所氏は、支持者らとともに万歳三唱。「地方の隅々まで、豊かさを実感できるような社会を実現したい」と決意を述べた。

 福島氏は対話集会を重ねて無党派層の取り込みを図ったが、選挙区での議席奪還は果たせなかった。

                   ◇

 ■3区 葉梨氏4選、満面の笑み

 三つどもえの戦いとなった3区は、自民党前職の葉梨康弘氏(55)が、維新の党元職の石井章氏(57)と共産党新人の小林恭子氏(64)を破って、4回目の当選を果たした。

 葉梨氏は、各種団体や自民党支持層のほか、推薦を受けた公明党支持層を取り込み、候補者擁立を見送った民主党支持層などにも食い込んで圧勝した。

 支持者らの熱気があふれる取手市米ノ井の選挙事務所に、当選確実の一報が届くと割れんばかりの拍手。満面の笑みで現れた葉梨氏は「確かな政治を続けることで、アベノミクスを中小企業や農家、市民が実感できるものにしなければならない。これからも有権者の意見を聴くキャッチボールを続けていく」と語った。

 一方、小林氏は2度目の挑戦だったが今回も及ばず、県内で唯一の維新の党候補だった石井氏に風は吹かなかった。

                   ◇

 ■4区 強固な地盤、梶山氏大勝

 4区は地元に強固な地盤を持つ自民党前職の梶山弘志氏(59)が民主党元職の高野守氏(55)と共産党新人の堀江鶴治氏(73)らを破り、圧勝した。

 梶山氏は、序盤から優位に選挙戦を展開。組織の引き締めを図り、公明党支持層や無党派層の票を上積みして、他候補を大きく引き離した。

 選挙期間中は、地元の常陸太田市、票田のひたちなか市を中心に選挙区内をくまなく巡り、女性や若年層にも支持を広げた。

 当選確実の一報を受けて常陸太田市金井町の選挙事務所に梶山氏が現れると、投票終了後に集まった支持者らから大きな拍手。梶山氏は「県北地域の振興は待ったなし。この地域に、若い人が夢を持って住めるようにしたい」と抱負を語った。

 一方、高野、堀江両氏は準備不足が否めず、梶山氏の地盤を崩せなかった。

                   ◇

 ■5区、民主・大畠氏、議席守る

 3人が立候補した5区は、民主党前職の大畠章宏氏(67)が、自民党前職の石川昭政氏(42)との激しい戦いを制して、民主党で唯一の選挙区の議席を守った。

 大畠氏は、地元労組の組織票を背景に、「安倍政権の暴走政治ストップ」を訴えて民主党支持層を固めた。今回、選挙区に加わった東海村でも支持を広げて票を上積みした。

 当選確実の一報を受けて、日立市幸町の開票連絡所に現れた大畠氏は「厳しい選挙戦だったが、首相にもっとまじめに国民の生活を受け止めてほしいという有権者の思いが票につながったと思う」と語った。

 石川氏は、アベノミクスの県北地域への波及を訴えて無党派層にも浸透したが、選挙区では一歩及ばなかった。

 共産党新人の福田明氏(58)は、こまめな街頭演説などで支持を呼びかけたが浸透しきれなかった。

                   ◇

 ■6区 丹羽氏12選、「責任は重い」

 6区は自民党前職の丹羽雄哉氏(70)が、民主党新人の青山大人氏(35)、共産党新人の井上圭一氏(52)の2人を大きく突き放し、12回目の当選を果たした。

 丹羽氏は、石岡、土浦、つくばの3市を中心に遊説し、アベノミクスが成果を挙げつつあることを強調して政権の継続を主張。11期の実績と知名度を生かして広く支持を集め、選挙戦を終始優位に進めた。

 石岡市茨城の選挙事務所に当選確実の一報が届くと、丹羽氏は駆け付けた支持者らとともに万歳三唱。「責任は大変重いと感じている。これまでの経験と実績を生かし、期待してくれている地元のために頑張っていきたい」と語った。

 一方、県議からの転身を目指した青山氏は、準備不足などから地元の土浦市以外で支持を広げられなかった。井上氏は、出遅れが響いた。

会員限定記事会員サービス詳細