茨城県議選

43議席めぐり75人舌戦 13選挙区、20人無投票当選

 任期満了に伴う県議選(定数63)は5日告示され、36選挙区に95人が立候補した。候補者は届け出を済ませると、さっそく選挙区内へ飛び出し、街頭演説などを行って支援を呼びかけた。

 一方、13選挙区で20人の無投票当選が確定。無投票が予想された桜川市区は、新人が立候補を届け出て一転して選挙戦になり、23選挙区で43議席をめぐり75人が激しい選挙戦に入った。投票は衆院選と同じ14日に行われ、即日開票される。

 今回の県議選では、最大会派の自民(改選前44)が勢力を維持できるかが最大の焦点。民主や共産が自民王国の一角を崩せるのか、県議選初挑戦の維新などが議席を獲得できるかも注目される。

 投票率は過去3回、40%台で低迷しているが、衆院選と同日選となったことから、県選挙管理員会ではさまざまな啓発活動を通じて60%以上を目指している。

                   ◇

 ◆水戸市区

 自民党現職の川津隆氏(63)は、午前10時から水戸市千波町の千波湖畔で出陣式を開き、「東日本大震災からの復興は道半ば。この豊かな千波湖など、水戸、茨城の魅力を正しく全国に発信し、地域を元気にする。そのための5期目の挑戦だ」と力を込めた。

 公明党現職の高崎進氏(53)は、正午過ぎから水戸市泉町の京成百貨店近くで街頭演説し、「2期8年間、ドクターヘリ配備や県立中央病院の増床、シニアカード創設など、県民の命や暮らしを守ることに力を入れてきた」と実績を強調し、支持を呼びかけた。

 民主党現職の佐藤光雄氏(57)は、午前10時から水戸市八幡町の水戸八幡宮で出陣式。支援者らを前に「人口減少や格差の問題、県の魅力度が47番目といわれている問題などに取り組み、県民の安心安全をつくる政策を打っていきたい」と決意を語った。

 自民党現職の舘静馬氏(47)は、午後6時半から水戸市加倉井町の選挙事務所近くで出陣式を開き、子育て環境の充実などを訴えた。舘氏は「県都は一番にぎやかでなくてはいけない。水戸からものを言える、強い県議になりたい」と支持を呼びかけた。

 共産党新人の江尻加那氏(41)は、午前11時半から水戸市桜川のJR水戸駅南口で街頭演説し、「全国で8番目の財力を、医療や介護、子育てに振り向けたい。霞ケ浦導水事業は中止し、県の無駄遣いをただしていきたい」と声を張り上げた。

 社民党新人の玉造順一氏(43)は、水戸市柳町の商店街で午後1時から出陣式。同党の吉田忠智党首も応援に駆けつけ、脱原発を強調した。玉造氏は「福島の現実を受け止めたならば、東海第2原発の再稼働は絶対に認められない」とこぶしを振り上げた。

 自民党現職の加藤明良氏(46)は、午前9時から水戸市見川の県護国神社で出陣式を開き、郷土教育の充実や観光振興、地産地消の推進などの政策を掲げ、「理想を着実に実現し、子供たちが誇れる水戸、茨城をつくっていく」と決意を述べた。

 ◆筑西市区

 民主党現職の設楽詠美子氏(38)は、筑西市二木成の選挙事務所隣の空き地で午前10時から出陣式。同党の衆院選候補者らが駆けつける中、「筑西市を育てるためには命を守る医療が必要。筑西市から茨城に元気を与えたい」と支援を呼びかけた。

 無所属新人の水柿一俊氏(58)は、同市海老ケ島の選挙事務所近くの広場で第一声。「筑西市と県のパイプを作れるかが大事。新中核病院の建設を推進し、農業をブランド化し、雇用を改善する。企業誘致による働く場作りが人口減少の解消になる」と訴えた。

 共産党現職の鈴木聡氏(69)は、午前10時から同市樋口の樋口雷神社で同党の小池晃副委員長と街頭演説。「もう一度県議会に送り出してもらい、新中核病院を建設し、緊急医療を確立したい。県内有数の稲作地帯の筑西市の農業を守りたい」と支持を求めた。

 自民党現職の宮崎勇氏(49)は、同市玉戸の結婚式場「ダイヤモンドホール」に支持者らを集めて出陣式。「人口減少対策には東京からの直結鉄道の誘致実現が必要。私たちの地域、環境を後世に残すのは政治家の使命」と声を張り上げた。

 ◆石岡市区

 無所属現職の戸井田和之氏(50)は午前10時、石岡市若松の選挙事務所で出陣式。支持者を前に、「この選挙は5人の中で誰が一番、石岡や茨城を良くできるのか、選ぶ選挙だ」と訴えて投票を呼びかけた。その後、市内をくまなく遊説した。

 自民党現職の桜井富夫氏(75)は午前9時、同市月岡の選挙事務所で出発式。「水戸を中心とした茨城の行政を根本的に変え、つくばを中心とした新しい時代、政治と経済の二極化を図る。石岡は若者の定着のため観光中心の方向性を模索する」と訴えた。

 無所属新人の山口晟氏(74)は、同市三村の選挙事務所で出陣式。午後1時20分ごろにはJR高浜駅前で街頭演説を行い、駅利用者らに「この石岡から合併を進め、国際的な観光都市をつくる」と述べ、自然を生かしたまちづくりなどを主張した。

 無所属新人の山本進氏(66)は同市国府の選挙事務所で出陣式を行った後、午後2時ごろにショッピングセンター近くで街頭演説。「市民や県民の要望を政策や計画、予算に位置付けて必ず実現する。誇りある郷土に改革していく」と声を張り上げた。

 無所属新人の高野要氏(64)は午前10時過ぎ、同市東府中の選挙事務所で出陣式を行い、支援者らに「石岡で一番やらなければならないことは、人口減少対策。石岡を存続させるためには、人が集まり、寄り添い、笑顔で暮らせる環境が必要だ」と訴えた。

会員限定記事会員サービス詳細