阿比留瑠比の党首討論観戦記

野党の世界観、国家観伝わらず、自民1強は変わらず

 翌2日には衆院選が公示されるという段階で「思いは今もある」と言うようでは話にならない。民主党は肝心の政権公約(マニフェスト)についても、相変わらず財源が伴わない「画餅」であることを露呈する場面があった。民主党が公約で「最低保障年金の創設」を掲げたことに関し、こんなやりとりがあった。

 安倍首相「導入すると、当時の民主党政権の皆さんも新たに5%の消費税引き上げ、12兆円が必要だと言っていた。12兆円をどうするのか」

 海江田氏「どういうプランを立てていくか。これは財政の黒字化の問題もあるから、その問題も併せて検討しているところだ」

 何の答えにもなっていない。民主党は政権交代を果たした平成21年8月の衆院選公約で月額7万円の最低保障年金を約束したが、政権担当後の23年2月の段階でも「数字の面ではまだ確定した案にはなっていない」(当時の菅直人首相)とノープランのままだった。今回も反省なく、同じ轍(てつ)を踏もうとしている。

 こうした民主党の甘い姿勢には、衆院選で「すみ分け」を行う相手である維新の党の江田憲司共同代表もこうクギを刺した。