「『民主はノー』という風が吹いた前回に比べて今回は厳しい。経験したことのない重圧を感じている」
池田氏の選挙戦は極めてオーソドックスだ。当選以来、毎週末地元に帰り、さまざまな行事に顔を出すとともに企業・団体回りを続けてきた。今回は「アベノミクスを止めたらおしまいです。民主党には対案さえない」と訴え続ける。
それでも「近藤ブランド」は強く、その支持者層を崩すのは容易ではない。
それだけに自民党執行部は「勝てばアベノミクスの浸透を示す象徴区になる」と2日の出陣式には稲田朋美政調会長を、4日には下村博文文部科学相を送り込む。選挙戦後半には首相も3区入りする方向だ。
一方、捲土(けんど)重来を期す近藤氏の陣営は情勢をどう見ているか。陣営幹部は率直にこう打ち明けた。
「解散前の民主党の調査では10ポイント負けていた。前回でさえ解散時にはこっちが優勢だったのに…。『近藤はいいけど民主はダメ』という人はまだ多い。初めての追いかける選挙戦だ」