8月28日、短文投稿サイト「ツイッター」に日本語でつぶやかれた一文が海外メディアの注目を集めた。
「日本とインドの友好は時の試練を経てなお続いている。われわれ二国は世界の繁栄と平和の推進に傾倒する活力に満ちた民主主義国家である。私が特に心待ちにしているのは安倍首相にお会いすることだ」
ツイートの主は、インドのナレンドラ・モディ首相。この2日後、安倍晋三首相はモディ首相に会うべく新幹線に飛び乗り、残暑厳しい京都迎賓館で熱い抱擁を交わした。
「アベノミクス」と「モディノミクス」-。両者はともに自国の経済再生を政策課題のトップに掲げる。企業の海外進出促進を掲げる安倍首相と、海外からの投資促進を掲げるモディ首相。京都での抱擁から2日後の9月1日、都内に舞台を移した会談で両者の思惑はぴたりと一致した。
安倍首相「インドによる日本の新幹線システム導入に期待している」
モディ首相「インドの国土を高速鉄道でつなぐことは私の夢だ。日本による高速鉄道に関する調査実施に感謝する」