--日本式経営が通用しなくなったのか
「経済が右肩上がりの時代であれば、走りながら能力を身につけることができた。しかし、経済は成熟し、創業者が引退するなど世代交代も進んだ。先代が持っていた能力を超える人材を見つけるのは並大抵ではない。ただ、意図的にナンバー2の育成に取り組むことにより、日本の番頭は世界でも十分通用する」
--中堅・中小企業も海外展開に意欲を示す
「商品・サービス力は強いのだから、それをどう世界に展開するかの戦略が必要になる。ここでも、経営戦略をつかさどる番頭役が重要というわけだ。会社を成長させるというよりも、事業を組み合わせることで、世界で勝てる事業モデルに進化させることを考えるべきで、戦略を描ける人材が求められている」
--番頭をどう育てればいいのか
「大企業に比べ、中小企業が目にするノウハウや知識は限られている。当社はこうした知識・ノウハウをできるだけ安価に提供することで、日本の中小企業の底上げに貢献したい。基礎力や現場力、企画力、マネジメント能力、経験値の重要性を徹底したい」
【プロフィル】すぎむら・ともや 17年間勤務した外資系コンサルティング会社では、人材系コンサルグループを統括。昨年10月に独立し、東京・南青山にコンサルティング会社「ビズグロー」を設立し、事業成長戦略や組織、人材変革などを手がける。埼玉県出身。42歳。
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