日本の議論

ボタン電池誤飲「1時間で食道に穴」も…知られていない怖さ、子供の事故減らず

 高さ30センチからの落下テストでは4銘柄、高さ138センチの落下テストでは5銘柄のふたが開き、電池が飛び出した。

 また、誤飲の注意を呼びかける表示については、約7割の銘柄に記載されていたが、化学やけどなどの危険性についてまで記載していたのはゼロだった。

「予測不可能な行動」に備えるには…

 消費者庁と国民生活センターはこれまでにも、ホームページや新聞記事などを通じて注意を呼びかけているが、その後も入院を伴う重症化した事故が報告されるなど、減少傾向には至っていないという。

 新聞でボタン電池の誤飲事故やその危険性を知ったという4歳と1歳5カ月の2児の母で、現在妊娠4カ月の千葉県白井市の女性(37)は「子供はシール、積み木、消しゴムと興味を持ったものは何でも口に入れてしまう。手の届かないところに保管するなど注意を払っているが、子供の行動は予測不可能だから」と困惑する。

 緑園こどもクリニック(横浜市泉区)の山中龍宏院長は「ボタン電池を誤飲してしまった場合は、死に至るケースもあるので救急車を呼んで一刻も早く受診してほしい」と話す。また、飲んだかどうかはっきりしない場合でもレントゲン写真を撮ればボタン電池の有無や停滞位置が確認できるため、「誤飲の可能性がある場合にも必ず受診しましょう」とアドバイスしている。

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