日本の議論

ボタン電池誤飲「1時間で食道に穴」も…知られていない怖さ、子供の事故減らず

米国では35件の死亡事例も

 消費者事故の情報収集のため消費者庁と国民生活センターが共同事業として行っている「医療機関ネットワーク」には、平成22年12月から26年3月までに、子供のボタン電池の誤飲、誤飲疑いの事故情報が93件寄せられた。年齢別では3歳以下が91件と大半を占め、そのうち54件が1歳児の誤飲だったという。入院まで至ったケースは10件、軽傷が83件だった。また米国では1990~2009年の間に、約5万人が救急診療を訪れた。35件の死亡事故例もある。

 子供を対象にした玩具の電池のふたは、一般社団法人日本玩具協会の玩具安全基準(ST基準)で、ドライバーなど工具を用いないと開けられないような構造にしなければならないと定められているが、同ネットワークの事故例にある日用品など乳幼児の使用を想定していないものは、規格基準がなく、電池のふたが簡単に開いてしまうものもある。

 国民生活センターは8~9月、電子体温計▽キッチンタイマー▽湿度計・置き時計▽照明付き耳かき▽電卓▽ライト▽家電リモコン-の計29銘柄を対象に、電池のふたの構造調査を実施。ねじ止めされていたり、コインを使用しないと開けることができないものなどがある一方、工具を使用せずに容易に取り出せたのは12銘柄に上った。

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