日本の議論

ボタン電池誤飲「1時間で食道に穴」も…知られていない怖さ、子供の事故減らず

 好奇心旺盛で、何でも口に入れたがる乳幼児。誤って異物を飲み込んでしまう事故にヒヤリとした経験を持つ保護者は多いが、それがもしボタン電池だったら、約1時間で食道に穴が開いてしまうような恐ろしい事故につながることもある。ボタン電池の誤飲危険性について調査を続けている消費者庁と国民生活センターは、タイマーやリモコンなどの電化製品の中には電池のふたが簡単に開いてしまう構造のものもあり、乳幼児が口に入れてしまう危険性もあると指摘している。日常の危険は、身近なところにある。

誤飲で摘出手術、1~2カ月入院例も

 消費者庁に寄せられた事故事例を見ると、ボタン電池の誤飲が重大な結果を招いたケースも少なくない。

 今年1月、電池を保管しておくケースのふたが開いているのを2歳男児の保護者が発見。あるはずのボタン電池が見当たらず、「もしや…」と思い、男児を連れ、病院でレントゲンを撮ってもらったところ、食道に電池の白い影が写っていた。手術で摘出したものの、食道に穴が開きかねない状況が続き、男児は1カ月間入院した。

 昨年8月には、LEDライト付き耳かきに入れてあったボタン電池を1歳男児が誤飲。9時間に及ぶ手術の末に取り出したものの、放電の影響で気管と食道に穴が開き、男児は2カ月間も入院した。

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