17日午後0時50分ごろ、京都市左京区の京都工芸繊維大松ヶ崎キャンパスで、実験中に薬品を加熱していたフラスコが破裂。実験に参加していた男女4人が、割れたガラスで顔を切るなどの軽傷を負った。下鴨署が事故原因を調べている。
同署や大学によると、負傷したのは、同大大学院工芸科学研究科、工芸科学部の21~23歳の男女4人。ほかに、爆発後に過呼吸になった女子学生(22)も救急搬送された。
実験は、同研究科の男性准教授のゼミ生が、午後0時半ごろから創造連携センター1階の実験室で行っており、アジドエタノールを合成する実験で、フラスコの薬品を加熱中に、何らかの理由で爆発したとみられる。火災の発生はなかった。
同じ実験室にいた同研究科の男子学生(24)は「突然地響きがして、焦げた臭いがした。顔が血だらけの学生もいた」と話した。
京都工芸繊維大の古山正雄学長は「ご心配とご迷惑をおかけしたことを深くおわびする。事故原因が判明次第、再発防止の徹底に努める」とコメントした。