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エボラより怖い? まだ見ぬ感染症 中東で広がる「MERS」警戒必要 鳥インフル

 MERSコロナウイルスはヒトコブラクダから人に感染するとされ、人から人へも感染する。欧州では、中東から帰国後に発症した患者から家族や医療従事者に感染したこともある。感染しても症状を起こさない「不顕性(ふけんせい)感染」となる場合もあり、感染に気づかないうちに他人にうつしてしまう恐れがある。ただ、これまでの調査では、ラクダを介さずに何代も人の間で感染が続いた例は確認されていない。

 中東では昨年、今年といずれも4月に感染者が一気に増えており、来年も春に増える恐れがある。ラクダの出産、成長に合わせてラクダの間で流行が起き、それが現地の祭りなどで一気に広がった可能性があるという。松山室長は「人から人に感染すること、不顕性感染が起きていることなど、リスクは高い」と指摘する。ワクチンや治療薬はなく、糖尿病患者や60歳以上の感染者の多くは死亡していることから、糖尿病患者や高齢者が多い日本に持ち込まれれば、重症化する人が出る恐れがある。