中国共産党、党員の宗教禁止徹底…民族対立が深刻化恐れ 習氏表明、全国調査へ

 中には地域の人民代表大会代表(議員)など重要ポストに上り詰めた人もおり、特定宗教を信仰する少数民族が当局と対立したとき、双方の仲介者として役割を果たすケースもある。信者党員らの政治的地位を奪えば橋渡し役がいなくなり、当局と少数民族の対立が深刻化する恐れがある。

 8千万人を超える党員の中には貧困や病気などに悩み、宗教に救いを求める者も少なくない。信者党員を追放すれば、「共産党はますます民衆から離れていく」との指摘もある。

 「無神論」を唱える中国共産党は宗教を迷信と位置づけ、1921年の党創設当初に信仰を禁じた。毛沢東が始めた文化大革命(66~76年)の際には、仏像や教会が破壊されるなど厳しく弾圧された時期もあった。一般民衆の宗教信仰は70年代末からの改革開放に伴い、容認へと向かった。

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