話題の肝

「浅草ロック座破産」にみるストリップ文化の行方… 無味無臭を好む時代、踊り子たちの多様な香りはどこへ

【話題の肝】「浅草ロック座破産」にみるストリップ文化の行方… 無味無臭を好む時代、踊り子たちの多様な香りはどこへ
【話題の肝】「浅草ロック座破産」にみるストリップ文化の行方… 無味無臭を好む時代、踊り子たちの多様な香りはどこへ
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 東京・浅草の老舗ストリップ劇場「浅草ロック座」の元運営会社が10月、東京地裁から破産手続き開始の決定を受けた。すでに別会社が運営を引き継ぎ、現在も営業を続けているものの、大衆演芸の街・浅草の中心である老舗劇場を支えた会社の破産報道は、多くのストリップファンに衝撃を与え、戦後を代表する性風俗産業の一つに陰りが見えることを浮き彫りにした。インターネットのアダルトサイトなどに押される中、昭和の香り漂うストリップは、どうなってしまうのか。

きらめくライト、アナログの世界…ロック座を鑑賞

 そもそも、根強いファンも多いストリップってどんな世界なのだろうか。浅草ロック座が位置するのは、かつては東京一の興行街として知られた浅草六区地区。周辺では現在、商業ビルの建築など再開発の工事が進められている。

 10月下旬に劇場を訪れると、アーチ状の入り口は踊り子たちへ贈られた花で彩られており、破産報道があった劇場とは思えないにぎやかさ。開演30分前にもかかわらず、座席数145、立ち見を含めた最大収容人数300人の劇場にはすでに数十人の客がステージの開始を待っていた。

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