福島第1原発

止水材の間詰め工事完了 海側トレンチへの汚染水遮断

 東京電力は10日、福島第1原発の海側トレンチ(地下道)に流れ込む汚染水を遮断するための止水材の間詰め工事が完了したと明らかにした。工事が順調に進んだため、予定より4日早い6日に終了した。

 東電は今月中旬までに止水効果を確認する。止水材の効果が確認できない場合には、トレンチ内の汚染水を抜きながら、水中不分離性のセメント系材料で埋める工法に移行するとしている。

 東電は4月末、2号機のタービン建屋から海側トレンチへ流れ込む汚染水をせき止めるため、トレンチとタービン建屋の接合部にセメント袋を並べ、凍結管を通して周囲の水を凍らせる「氷の壁」を導入した。

 当初は凍結させて止水を完了させた上で、たまった汚染水を移送し、閉塞(へいそく)材を充填(じゅうてん)してトレンチを埋める方針だった。

 だが、水に流れがあるため温度が下がらず、7月下旬からは氷やドライアイスを投入。それでも約1割が凍らなかったため、10月中旬から粘度や固まるスピードの異なるコンクリートなど3種類の止水材を投入して未凍結部分を間詰めする工事を実施していた。

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