山口・静岡家裁所長就任会見「適正迅速な裁判に尽力」

 10月4日付で就任した静岡家裁の山口裕之所長が就任会見に臨み、「適正迅速な裁判の実現に尽くしたい」と抱負を語った。

 山口新所長は、裁判官に求められる姿勢について「事件に虚心坦懐(きょしんたんかい)に接して、経験を踏まえつつ、類型的判断に陥ることなく本質を見極める目が要求されている」と述べた。また、介護が必要な高齢者の財産などを管理する成年後見人制度に関わる家事審判の申立件数が過去10年間で2・4倍になっていることに触れ、「後見人が選任されればされるほど累積的に事件が増えている。チェック体制の合理化を図り、後見制度支援信託の利用拡大など事務処理の在り方を検討する必要がある」と話した。

 趣味は、マウンテンバイクの一種「クロスバイク」で長距離を走ることや、こだわりのオーディオ機器で音楽を聴くことなど。全国各地に赴任しているため食通でもあり、「サクラエビと生シラスがおいしいと聞いているので楽しみ」とはにかんだ。

 北海道生まれ、東京育ち。東京大法学部を卒業後、昭和57年に東京地裁判事補に任官。これまで京都地裁判事、金沢地裁判事、東京家裁総括判事などを歴任した。

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