栃木県、二条大麦新品種を開発 食品甘味料の原料に期待

 県農業試験場は二条大麦の新品種「HQ10」を品種登録出願し、出願公表された。HQ10はデンプンを麦芽糖に分解する酵素「β-アミラーゼ」の作用が強く、食品甘味料の製造原料としての利用が期待されている。

 県経営技術課によると、HQ10は平成9年度から、ビール麦の「スカイゴールデン」を交配し、開発育成してきた。今年4月に品種登録出願、9月に出願公表された。

 県内は「アスカゴールデン」や「サチホゴールデン」などビール醸造用の二条大麦の栽培が盛んだが、HQ10はβ-アミラーゼの分解力が強く、麦芽糖製造に使われる酵素製剤や、餅が硬くなるのを防ぐなどデンプン食品の老化防止剤の原料に適し、二条大麦の新たな需要開拓につながると期待を集めている。

 今年度、HQ10の栽培に適している栃木市で、50ヘクタールを試験栽培する予定。