外信コラム

ソウルからヨボセヨ 竹島は泣いている

 韓国政府が日本海の島根県・竹島(韓国では独島)に新たに計画していた大型施設「独島入島支援センター」の建設を入札段階で中止した。理由は表向き安全性や環境・文化の面などで再検討が必要というが、本音は日本への外交的配慮からだといって韓国マスコミは一斉に非難している。

 韓国で「独島」は反日・愛国のシンボルに仕立て上げられ、韓国の領有権主張に反する現象にはマスコミを先頭に瞬時に一斉に発熱する独島教あるいは独島ファシズムみたいな雰囲気が世論を支配している。世界の領土紛争史でもきわめて特異な現象だが、この熱を冷まさせる一つのアイデアとして「環境問題」がある。

 絶海の孤島だった竹島は長年の韓国による実力支配で埠頭(ふとう)、ヘリポート、警備隊宿舎…さまざまな施設がくっつけられ、傷だらけの満身創痍(そうい)になっている。そこに毎年、20万人以上が押しかけて上陸し、万歳を叫んだりコンサートをやったりで島は休むヒマもない。

 ところがそんなに自然を破壊しながら島は何と韓国政府指定の「天然保護区域」なのだ。日本の毎日新聞と韓国の朝鮮日報は共同で長年、環境保護キャンペーンなるものをやっているが、ぜひ「竹島・独島の自然環境を守る運動」をやってください。(黒田勝弘)

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