【国際情勢分析】「興奮して眠れなかった」 習近平氏の〝ありがたい文芸講話〟は文化大革命の再来か(2/4ページ) - 産経ニュース

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国際情勢分析

「興奮して眠れなかった」 習近平氏の〝ありがたい文芸講話〟は文化大革命の再来か

 約2時間にわたる講話の中で、習主席は文芸界のさまざまな問題を指摘したほか、「(中国に)奇妙な形の建物はもういらない」とも語った。オランダ人建築家がデザインし、数年前に完成した国営中央テレビ(CCTV)の新社屋(北京市)が「大きなパンツに似ている」と市民に評されたことを意識した発言とみられる。

毛沢東を強く意識

 習主席の講話全文はその後、全国の文芸関係者に配られ、各地で「学習会」が行われている。著名なお笑いタレント、趙本山氏(56)は「全文を何度も読み返し、興奮して夜も眠れなかった。文芸界の春が来たと感じた。これからは良い作品を作り、人民に恩返しをしたい」などと講話を絶賛したことが中国メディアに大きく紹介された。しかし一方、「文化、芸術への露骨な政治介入だ」「国家主席は建物の形について発言すべきではない」といった習主席の講話を酷評する批判も寄せられている。

 共産党関係者によると、今回の「文芸講話」は中国建国の父、毛沢東(1893~1976年)が1942年に革命の聖地、延安で行った「文芸講話」を強く意識したものだ。参加者を72人に絞ったのも、毛の講話発表から72周年を記念する意味があるという。